オーストラリア政府は、西オーストラリア州におけるマーチソン・グリーン水素プロジェクトの開発を迅速に進める計画である(オーストラリア政府プレスリリース、2026年4月9日)。この発表は、国家の重要プロジェクトを迅速に推進するため、政府とプロジェクト開発者間の連携を効率化することを目的とした同国の「Investor Front Door」プログラムの推進と併せて行われた。同グリーン水素施設は、同プログラムの最初のパイロットプロジェクトの一つとなる。
デンマークの投資ファンドであるコペンハーゲン・インフラストラクチャー・パートナーズ(CIP)が開発するマーチソン施設は、最大6GWの太陽光発電および陸上風力発電設備と、600MW/1,200MWhのBESS(バッテリーエネルギー貯蔵システム)を組み合わせ、西オーストラリア州パースの北に位置するカルバリ市近郊の3GWの電解槽に電力を供給する。2025年、第1フェーズとなる1.5GW分のプロジェクトに対し、オーストラリア政府の「水素ヘッドスタート(Hydrogen Headstart)」プログラムの一環として、8億1,400万豪ドル(5億7,300万米ドル)の生産奨励金が交付された。最終投資決定(FID)後、建設期間は5年を要する見込みで、2030年にグリーン水素およびアンモニアの初期生産が開始され、2032年に本格生産が開始される予定である。稼働開始後、同施設は年間最大190万トンのグリーンアンモニアを生産する見込みで、その大部分はアジア市場へ輸出される予定である。
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