「BPは、イングランド(英国)のティーズワークス工業地帯における1.2GWのH2Teessideブルー水素プロジェクトを中止した(H2View、2025年12月2日)。 同社は、同地にデータセンターを建設するか否かの政府決定前にプロジェクトを撤回。プラント建設予定地の「状況に重大な変化が生じた」ことを理由としている。
同グループはティーズサイドにおける他の重要プロジェクト、すなわち「ネット・ゼロ・ティーズサイド・パワー」(NZTパワー:年間200万トンのCCS施設を備えた860MWガス火力発電所)と「ノーザン・エンデュランス・パートナーシップ」(NEP:2030年までに年間最大2700万トンのCO2除去を目指すCCSプロジェクト)に注力する方針である。2025年3月、BPは既にティーズサイドにおけるグリーン水素製造プラントの開発計画を中止していた。同計画は2026年までに80MWの電解槽容量を整備し再生可能エネルギー由来のグリーン水素を生産、2030年までに最大500MWの容量達成を目指していたが、同社が戦略を見直したためである。
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