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中国、1GWの原子炉「防城港3号」HPR-1000を稼働させる

中国南部の広西チワン族自治区にある防城港原子力発電所の1GWの3号機が稼働を開始した。防城港3号機は、同地で建設中の華竜1号(HPR-1000)2基のうちの1基で、2023年後半に完全商業運転に入る予定。同機の建設は2015年に始まり、2022年12月下旬に初臨界を迎え、2023年1月に送電網への接続が行われた。

防城港原子力発電所には現在、2016年に稼働したCPR-1000型原子炉2基(各1GW)がある。1GWのHPR-1000炉である防城港4号機は現在も建設中で、試運転は2024年前半に予定されており、さらに1GWのHPR-1000炉2基(5、6号機)の建設が予定されている。この発電所は、中国広核集団(CGN、61%)と広西投資集団(39%)が所有している。

2021年末時点で、中国の原子力発電容量は53.3GWに達し、原子力発電量は408TWhに達した。事前の予測によると、2022年には2.3GWの新しい原子力容量が追加され、中国の原子力容量は55GW以上に増加した。中国は2035年までに200GWの原子力発電容量を目標としている。中国は現在、22GW以上の原子力発電容量を建設中で、194GWが計画されている。