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モルドバは電力需要の3割をウクライナから輸入することになる

ウクライナから輸入する電力の唯一の買い手であるモルドバ国営電力供給会社エネルゴコムは、ウクライナの水力発電事業者ウクルヒドロエネルゴと、2022年5月12日から31日にかけてモルドバの電力消費の約30%を供給する契約を締結した。2022年3月以降、ウクライナ戦争、エネルギー危機、不安定なガス価格のため、トランスドニエストリア(モルドバ東部)のモルダフスカヤ火力発電所は1ヶ月のみの電力供給契約を結び、2022年5月にはガスプロムがトランスドニエストリアへのガス供給を縮小し、モルダフスカヤ発電所はモルドバの電力需要の70%まで電力供給量を減らすに至った。



モルドバの電力需要は2019年に5.2TWhに達した。モルドバは、100%ロシアから輸入している天然ガスに非常に依存しており、一次エネルギーミックスの55%、発電量の90%以上を占めている。2019年、同国は3bcmの天然ガスを輸入した。