チュニジアのNDC草案は、2035年までに炭素強度を62％削減することを目指す

チュニジアは2026年から2035年を対象とする暫定NDC草案（NDC 3.0）を公表した。本レポートは暫定版として主要目標の概要を示すもので、NDC 3.0の最終版はCOP30前に公表予定。更新された目標は以下の通り：チュニジアは2035年までに炭素強度を2010年比31％削減することを無条件で約束 （中間目標：2030年までに28％削減、前回NDCの27％から引き上げ）。また条件付き削減目標（国際資金調達を前提）を62％に引き上げ（中間目標：2030年までに46.2％削減、前回目標の45％を上回る）。

正味排出量に関しては、2035年までに正味排出量を24 MtCO₂e（2010年比35 MtCO₂e）に削減することを目指し、 これにより2026～2035年の累積ネット排出量をベースラインシナリオ比で約152 MtCO₂e削減する見込み（内訳：エネルギー部門81%、農林業・その他土地利用部門（AFOLU）14%）。

完全かつ最終的なNDC 3.0文書では、2030年および2035年を目標年限として、全国の重点分野における気候変動影響への適応に関する定量化された目標を追加する計画である。